「消費期限」と「賞味期限」
スポンサードリンク食品を安心して食べられる期間を表す「期限表示」があります。
この「期限表示」には「消費期限」と「賞味期限」の2種類があります。
「消費期限」は弁当やお惣菜など製造・加工から概ね5日以内に消費する必要のある傷みやすい食品に使われ、安全に食べられる期限を表しています。
これに対し、「賞味期限」は、缶詰やレトルト食品など、製造・加工日から概ね6日以上日持ちする食品に使われ、安全性や味などの品質を保証する期限を示しています。
かつては「製造年月日」を用いていましたが、1995年4月から「消費期限」や「賞味期限」が使われるようになったのです。
10年以上も使われていることですが、「消費期限」と「賞味期限」とを使い分けている事はあまり意識していなかったせいか、正しく理解されている方はそれほど多くはないと思います。
また、同じ食品でも表示が異なる場合があります。
豆腐は一般的に「消費期限」が表示されていますが、容器に密閉したあとで加熱凝固させる充填豆腐は日持ちがするため、「賞味期限」が使われます。
牛乳は一般的に「賞味期限」が多いのですが、低温殺菌牛乳は「消費期限」が表示されるのです。
もちろん開封したら早く食べなければ、期限前でも品質が落ちる可能性は充分あります。
この、消費期限や賞味期限を決めるのは原則として製造・加工業者が決めます。
食品の粘り具合や濁り具合、比重、大腸菌などの微生物の数を調べたり、視覚、味覚、嗅覚を働かせて傷み具合を試験して、安全係数をかけて期限を決めています。
ベテランとはいえ結局は人間の経験と勘で決めている部分があるのですね。機械より確かかもしれませんね。
私達でも、「これ、大丈夫かしら?」なんて言って、匂いをかいで判断してますものね。(^_^;)
へぇ~そうなんだー。と思ったのは、消費期限が近づいた刺身や食肉を加熱処理し、別の食品に加工すれば、加工した時点から改めて期限を設定できるのです。なんか大丈夫かな~って気になるのは私だけでしょうか。
しかし、表示違反は結構厳しくて、JAS法や食品衛生法に違反した表示を行った法人は1億円以下の罰金となるのです!
でも、これは表示が正しいか、正しく無いかのことで、表示違反の罰則です。消費期限や賞味期限が過ぎた食材を加工に使って食品を作ったからといっても直ちに違反とはならないのだそうです。
でも、バレちゃうと不二家のように、世間様が許さない事になりませよね。
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