すぐれものの「べにふうき」
スポンサードリンク花粉症をはじめ、アトピー性皮膚炎、カビやダニ、ほこりなどによる通年性のアレルギーで悩んでいる方も、意外と多くて、季節関係ないく、グジュグジュの方も多いそうですね。(^_^;)
増え続けるアレルギー疾患をお茶で軽減できないかと、大学、企業が共同で取り組んで、最近、いい結果が報告されています。
その研究で、着目したのは、お茶の『べにふうき』という品種です。
その茶葉から見つかった「メチル化カテキン」の抗アレルギー作用に期待が集まっているのです。
このお茶は、日本で最初に農林登録された紅茶用の品種「べにほまれ」の後代品種で、1993年に命名、登録されました。
他のお茶には無い抗アレルギー作用を示したことから、メカニズムを解明して食品を開発しょうとプロジェクトがスタートしたのです。
カテキン類は緑茶の成分として数多くの作用が報告されていますが、緑茶中に含まれる主なものは、
a.カテキン(C)
b.エピ・カテキン(EC)
c.エピガロ・カテキン(EGC)
d.エピ・カテキン・ガレート(ECG)
e.エピガロ・カテキン・ガレート(EGCG)
などです。
これらの名前をいちいち覚える必要は無いですよ。要は「カテキン」だということですね。(*^_^*)
「べにふうき」から見つかった「メチル化カテキン」は、 e.のEGCGがメチル化したもので、主要なお茶のなかで、「べにふうき」に最も多く含まれるといいます。
花粉症などのアレルギーの人は、花粉などのアレルゲン(抗原)が体内に侵入すると、ヒスタミンなどの炎症物質が遊離、放出され炎症反応が過剰に起きているわけです。
これに対して「メチル化カテキン」は、抗体が過剰にできるのを抑えて、アレルゲンの刺激が細胞内に伝達されるのを阻害するとみられています。
それによってヒスタミンの遊離を抑えるのです。
茶葉を発酵させて紅茶にすると「メチル化カテキン」が失われるため、緑茶にして食品に利用されています。
「べにふうき」は、その名のとおり紅茶用のお茶で、渋みが強く、飲料にするのに、その渋みをどうするかが課題でした。
緑茶にしたあと、火入れ加工をして焙煎し、香りをつけて風味をよくすることでおいしい緑茶に仕上げることができたのです。
「メチル化カテキン」の効果を次のような方法で臨床実験しました。
通年性アレルギー性鼻炎の20歳以上の男女92人を対象に、一般的な緑茶でメチル化カテキンを含まない「やぶきた」飲用群と「メチル化カテキン」を含む「べにふうき緑茶」飲用群の2群に分け、それぞれ1日700ミリ・リットルを12週間飲んでもらった実験を行いました。
後者が飲んだ「べにふうき緑茶」1日分に含まれる「メチル化カテキン」は34ミリグラムでした。
そして自覚症状(くしやみ、鼻汁、鼻閉、日のかゆみ、流涙)を5段階で評価し、比較した結果、「べにふうき緑茶」飲用群のほうが、明らかに自覚症状が軽いことがわかったのです。
症状が治まる期間は個人差がありますが、くしやみや目のかゆみは、とくに『べにふうき緑茶』を飲んだ人のほうが軽くなっていました。
「メチル化カテキン」を多く含んでいる「べにふうき」はお茶の研究機関や大学で基礎研究や臨床試験がなされて、花粉症を軽くする作用も確かめられておりますので、アレルギー性鼻炎には「メチル化カテキン入りの食品」を上手に役立てたいものです。(*^-^)b
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