認知症の現状と生活習慣の改善
スポンサードリンク「アルツハイマー病予防策」では、主に”食生活の改善”、要約すると「野菜や魚をしっかりとって、肉は控えめに」ということでした。同様に「生活習慣の改善」により物忘れや認知症、アルツハイマーの予防になるということをお話しましょう。
自分はまだまだ大丈夫と思っている貴方!
本当に大丈夫ですか?(^_^;)
脳の健康管理は、若いときからしっかりやっておかないと、あとで、取り返しのつかないことになるかもしれませんよ~。。。(怖!)
「近ごろ、物忘れが多くなった・・・」
「人の名前を、なかなか思い出せない!(~_~;)」
「字を書こうとするけど、思うように漢字が思い出せない・・・」
「用事があって2階に上がったのに、何しに来たんだっけ?。。」
などということは、ありませんか?(^'^)
ちょっとした物忘れなら、誰でもするのですが、それが年相応なものなのか、何か病気の始まりなのか、気になりますよね。中には不幸にも40歳代で若年性認知症やアルツハイマーになってしまう人もいます。人生80年! 残りの半分の40年をわけも分からず、家族などに面倒を見てもらうことは思っただけでも悲しく辛いことですね。
これまでの疫学調査の中には、健康に見える65歳以上の30%がアルツハイマー病の前段状態にあり、その30%が3年以内にアルツハイマー病へと進行すると指摘しています。
また、厚生労働省の推計によると2002年に全国で約150万人の認知症がいて、そのうちの半数以上がアルツハイマー病だと発表しています。また、2015年にはアルツハイマー患者は262万人に上ると言う厚生労働省の予測もあります。
2002年から2015年の13年間で3倍以上のアルツハイマー患者が出るとは恐ろしい状況ですね。それだけ高齢化が進んでいると言うこともありますが、それを少しでも防ぐことが国のためにも自分のためにも家族のためにも大切なことです。
アルツハイマー病は脳細胞が萎縮し、脳の機能が衰えていく病気で、記憶障害や徘徊などが起こり、生活に支障をきたします。通常、発病するまでに10年ほどかかりますが、それまでに「軽度認知障害」といわれる記憶力の低下が見られます。
ポツン、ポツンと記憶を忘れてしまう、いわゆるまだらボケですね。これが、まだらボケなのか、単なる誰でもあるような物忘れなのかが、素人では判断がつきずらいのが特徴です。
一度、アルツハイマー病になると、進行がとめられないと言われています。筑波大学の朝田 隆教授らは、茨城県利根町の65歳以上の2千人の協力を得て、「利根プロジェクト」という試験を5年間かけて追跡調査を実施しました。
それによりますと、「生活習慣の改善」がアルツハイマー病の予防につながる可能性が実証されました。この病気の原因や、病状を進行させる要因は複合的ですが、教授らは、人間にとって基本的な食事、睡眠、運動に着目し予防効果を調べました。
協力者2千人を2群に分けて、一方の群には次の3つを励行してもらいました。
1.食事の改善
魚の油に含まれるDHAやEPA,抗酸化物質のリコペン、イチョウ葉のエキスを摂取する
2.30分以内の昼寝
3.有酸素運動
この三つを励行した群は、しなかった群に比べ、記憶力テストの成績が16%も上でした。また、アルツハイマー病の前段状態にある人の30%がその症状を軽減させ、発病の危険性も減ったと言います。
DHA,EPA,リコペン、イチョウ葉は脳の健康によいとされるブレーンフードです。DHA,EPAは魚に多く含まれ、とくに記憶をつかさどる海馬の50%はDHAからなっているといわれています。
魚は新鮮な魚がいいですが、缶詰でも充分摂取できますので、たとえば、イワシの缶詰に小松菜を加えた煮物にするとか、トマトと卵を加えて、ご飯と食べるなど、ちょっとした工夫で美味しく摂ることができます。ただし、魚の缶詰を使うときは、油漬けではなく水煮を選び汁まで全部使い切ることがポイントです。
また、イチョウ葉に含まれるギンコライドは、脳の血流をよくし、神経伝達に関与して脳の機能を改善します。予断ですが、薄毛にも効果があるといわれています。ヨーロッパではすでに脳循環不全による機能障害などの治療に使われています。
また、トマトなどに含まれるリコペンは抗酸化作用が強く、ガン予防に効果が認められていて、アルツハイマー病も過酸化酸素やフリーラジカルと言う化学的に不安定で反応性が強い原子や分子が蓄積して、遺伝子に傷が付くことによって発症するとの説もあり、抗酸化物質が注目されています。
また、一日30分以内の昼寝ならば、記憶力アップの効果がありますが、1時間以上の昼寝をすると認知症になりやすいことが分かりました。昼休みに5分~10分の昼寝はとても脳の為にはいいことなのです。
また、有酸素運動は簡単なものでいいですから、楽しく毎日続けられるのがいいです。
このように、食事、睡眠、運動の3つが予防のポイントになることは確かだと言うことです。すなわち、「健康的なバランスの取れた生活習慣」が、アルツハイマー病や認知症を予防し、スマートで元気な身体を作ると言うことです。「スマート」とは、身体の線のかっこよさと、頭のよさを言ってますよ!(*^_^*)
「言葉がスムースに出なかったり」、「あれ」とか「それ」とか言って、具体的な名詞が言えない事が増えてきたり、同時に二つのことが出来なかったりするのもアルツハイマー病の前段症状といえるでしょう。
気になる方は、是非、この3つをさっそく実行してください。(^_^;)そうでない方も、若いときからの脳の健康管理をしっかりやっておけば、それなりの年になっても元気で素敵な人として年を重ねることが出来るでしょう。
老化は20歳代から始まっています。健康的な生活習慣で、元気にスマートに過ごしましょう!!
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