イルカ(海豚)
スポンサードリンクイルカは漢字で海豚と書きますが、イルカは海の豚なのでしょうか?動きは俊敏ですし、鼻もとがっていますが、そのとがり方が、見る人によっては豚に見えたのでしょうか・・・・
目/科 | 哺乳綱クジラ目ハクジラ亜目で比較的小型の種類を呼ぶ通称名 |
別名 | 生物分類上は、イルカとクジラは同じクジラ目 |
体長 | 4m以下(4m以上をクジラと呼ぶことが多い) |
体重 | 200kg~700kg |
寿命 | 30年~40年 |
生息域 | イルカの多くは海に生息するが、カワイルカ類のように淡水に生息する種類や、淡水と汽水域を行き来する種類もいる |
特徴 |
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こぼれ話
(1)イルカとクジラ
生物分類上は、イルカとクジラは同じクジラ目に属し、かなりの部分で生態も似通っているますが、世界的にみても日常語レベルでは別の生き物として認識され、別の通称名がついていることが多いのです。
英語ではWhale(クジラ)、Dolphin(イルカ)、Porpoise(ネズミイルカ)と三つに分けて呼ばれてますが、生物分類上はWhaleとDolphinの境界は明確ではないのです。
日本語では、成体の体長が4m前後以下の比較的小型のハクジラ亜目に属する種類をイルカと呼び、比較的大きなハクジラ亜目およびヒゲクジラ亜目に属する種類をクジラと呼ぶことが多いのです。
(2)呼吸と睡眠
両顎に歯があり、人間と同じような眼球が両側面についています。 頭頂部に呼吸のための独立した噴気孔をもち、そこから肺呼吸すします。呼吸の周期はおよそ40秒です。
イルカは一度も泳ぐのをやめず常に泳ぎ続けている事から、かつてはイルカは全く眠らないのではないかと言われていました。
しかし、イルカは右の脳と左の脳を交互に眠らせる事ができる特殊な能力があることが分かってきており、眠らないという説は現在ではあまり有力ではありません。
目をつむってから息をするまでの約一分間×300回~400回が一日の睡眠時間であり、一定方向に回転しながら眠ることが知られています。
この回転方向は北半球のイルカは反時計回り、南半球のイルカは時計回りに回ると報告されています。不思議ですね、きっとイルカの頭の中には地球の磁気を感じるところがあるのでしょう。
ちなみに、右の脳が眠っている時は反対の左目を、逆に左の脳が眠っているときは右目をつむりながら泳ぐそうです。凄いですね。私も左右別々に脳を休ませることが出来れば、1日中活動できるかも。。
(3)イルカ社会も「いじめで」胃潰瘍
イルカは単独で行動するケースも見受けられますが、複数匹で群をなして行動することが多いのです。 また複数の実験・観察結果を通して、噴気孔付近から出すクリック音を使って同種の個体同志でコミュニケーションすると言われています。
全般的に好奇心旺盛で人なつっこく、船に沿って泳いだりしてその姿を人間に見せることがよくあります。
しかし、このような平和的な印象の反面、野性のイルカではメスと交尾するのに邪魔となる仔イルカをオスが殺してしまうことが確認されており、水族館では人間に攻撃する個体もいます。
より小型の種のイルカを襲うことも知られています。たとえばマレー湾では、ハンドウイルカの群が、自分たちよりもサイズの小さなネズミイルカを集団で追いつめて、その歯で傷つけた挙げ句に殺してしまうといった行動がしばしば目撃されています。
同種の群れの中でも、いじめが行われることもあります。他の動物が行うような、争いという質のもの以外に、嫌がらせのような比較的小規模な攻撃を頻繁に繰り返すことにより、精神的な攻撃を行う場合もあり、そのような攻撃を受けたことが原因で胃潰瘍を患うこともあります。
こんな可愛らしいイルカの世界にも、嫌がらせのようないじめ問題があることは人間社会と同じようで悲しいことです。
(4)コミュニケーション
体重に占める脳の割合(脳化指数)がヒトに次いで大きいことも知られています。
高い周波数をもったパルス音を発して、物体に反射した音からその物体の特徴を知る能力を持っています。
更にその特徴を他の個体にパルス音で伝えたりとコミュニケーション能力が高いことから、人間とは違った世界観を持っていると言われています。いつか、SF映画のように、能力の高いイルカたちと人間が対等に話せる日が来るのかもしれません!?
(5)イルカのニュース
イルカにまつわる不思議な話は数多くあります。たとえばおぼれた人間をイルカが助けた、といった話は世界中にあります。イルカセラピーの関係者には、イルカには人の心がわかると論ずるものもいます。
また、動物療法(アニマルセラピー)として、イルカと触れ合うことで心が休まることなど、精神的な病状への治療も試みられています。船でイルカと併走しながら泳ぐ様を観賞するドルフィンウォッチング(ホエールウォッチング)が開催されています。
アメリカ合衆国海軍においては動物兵器(軍用イルカ)として、機雷の探知、ダイバー救助などに利用されているのは、すごいことと思います。
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