人懐っこいクジラ、オキゴンドウ

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オキゴンドウ(沖巨頭) は人になつきやすいクジラですが、歯が鋭くシャチのように小型のイルカやクジラを襲って食べることもあります。動きもすばやく人懐っこいことから水族館のショーで見ることが出来ます。

wikipedia_False_killer_whale オキゴンドウ

目/科 クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科オキゴンドウ属に属するクジラ
別名 シャチモドキ、キュウリゴンドウなどとも呼ばれる
体長 6m
体重 1500kgほどになる
寿命 60年ほど
生息域 温帯から熱帯の海域にかけて広く分布
特徴
  • 身体は全体的に黒あるいは濃い灰色で腹側の胸のあたりに灰色の模様
  • 胸びれが途中で曲がっていて、肘と呼ばれることもある
  • 通常、10頭から50頭程度の群を成して行動する
  • 非常に素早く活動的な動物で、ブリーチングや非常に穏やかなジャンプを行うこともある
  • 沖合を好む外洋性のクジラですが、沿岸域にも棲息し、浅い海域や沿岸域において観察されることも多い。
  • 人間になつきやすい


こぼれ話

(1)別名シャチモドキの由来

別名シャチモドキとは、シャチと同様にイルカなど他の小型のクジラを捕食することに由来します。
マイルカ科を含むたいていのハクジラの歯は丸呑みできる大きさの獲物を引っ掛けるだけですが、シャチとオキゴンドウは例外的にそれより大きな獲物の肉を抉り取って食べることができます。

また、そのために延縄にかかった高価なマグロ類から巧みに肉や内臓だけを抉り取って食べてしまい、大きな漁業被害をもたらすことでも知られています。
和名のオキゴンドウ(沖巨頭)は「沖合に棲息するゴンドウクジラ」を意味します。 もう一つの別名のキュウリゴンドウは細長い形態から名づけられた様です。

(2)からだの特徴

オキゴンドウの体表は、ほぼ一様な黒あるいは非常に濃い灰色です。 腹側の胸のあたりに灰色の模様があり、体長は6m、体重は1,500kgほど、寿命は60年ほどです。
身体は細長く、30cm以上の長い背びれを持っています。 特徴の一つは途中で曲がった胸びれで、肘と呼ばれることもあります。
通常、10頭から50頭程度の群を成して行動し、 非常に素早く活動的な動物です。 しばしば水面から飛び上がって全身を水面上に現し、身体の側面を海面に激しくぶつけるようにして着水するブリーチングという行動を行います。 逆に非常に穏やかなジャンプを行うこともあります。
人間の乗るボートに近づいて来ることも多く、海面から頭部を出して口を開け、44本ある歯を見せつけることもあります。


(3)生息数と生息域

海上で見かけることは多くはありませんが、温帯から熱帯の海域にかけて広く分布しています。 大西洋(スコットランドやアルゼンチンの海域)、インド洋沿岸、太平洋(日本海からニュージーランドにかけての西太平洋や東太平洋)、地中海、紅海などに棲息します。 沖合を好む外洋性のクジラですが、沿岸域にも棲息し、浅い海域や沿岸域でも観察されることも多くあります。
全生息数は不明ですが、最も多数が棲息する東太平洋においては4万頭以上が棲息すると推測されています。


(4)オキゴンドウが見れる主な水族館

オキゴンドウは人間には懐きやすく、多くの水族館で飼育され、ショーなどを見せてくれます。

    * 横浜・八景島シーパラダイス(横浜市金沢区)
    * 新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)
    * 沖縄美ら海水族館(沖縄県本部町)
    * 伊豆・三津シーパラダイス(静岡県沼津市)


 

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