ワモンザラシ

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ワモンアザラシ(輪紋海豹)はネコ目アザラシ科ゴマフアザラシ属に属する海棲ほ乳類で最も小型のアザラシです。別名はフイリアザラシとも言われます。

wiki_wamon_Ringed_Seal.jpg ワモンアザラシ

目/科 ネコ目アザラシ科ゴマフアザラシ属に属する海棲ほ乳類
別名 フイリアザラシ(斑入り海豹)
体長 雄130cm、雌120cm
体重 50kg程度
寿命 30年くらい
生息域 北半球の北部に広く分布し安定した厚い氷のある沿岸域
特徴
  • 最も小さいアザラシ
  • 背中側は灰色の地に灰褐色~黒色の斑紋があります。斑紋は明灰色が縁取りされて、腹側の模様は不明瞭で明灰色
  • 頭蓋骨は骨壁が薄く吻部が短く、眼窩間の幅が非常に狭い
  • 全個体数は600-700万頭おり、アザラシの中ではカニクイアザラシに次ぐ2番目に個体数が多い種
  • 天敵はホッキョクグマ、ホッキョクギツネ、シャチ、セイウチなど
  • 繁殖は一夫一妻形式で純白の産毛に包まれた一子を産む
  • 端脚類やオキアミなどの大型動物プランクトンや小型魚類を捕食


こぼれ話

(1)からだの特長

最も小さいアザラシで中でも日本近海の亜種のワモンアザラシは特に小さい。日本近海のワモンアザラシの体長はオス130cm・メス120cmで体重は50kg程度です。

ワモンアザラシは漢字で書くと「輪紋海豹」その名の通り、背中側は灰色の地に灰褐色~黒色の斑紋があります。斑紋は明灰色が縁取りされ、この点はゴマフアザラシの模様と異なります。腹側には模様は不明瞭で明灰色となっています。別名のフイリアザラシは「斑入り」から付けられています。

他のアザラシに比べ、頭蓋骨は骨壁が薄く吻部が短く、眼窩間の幅が非常に狭い。


(2)生息分布

北半球の北部に広く分布する小型のアザラシで、生息地により6亜種に分けられます。日本では北海道の日本海側からオホーツク海側に分布してます。
全個体数は600-700万頭おり、アザラシの中ではカニクイアザラシに次ぐ2番目に個体数が多い種です。オホーツク海に50万頭ほどが生息しています。

主要な生息域は安定した厚い氷のある沿岸域ですが、流氷域にも見られます。海氷や餌の季節変化とともにかなりの距離を移動します。

天敵はホッキョクグマ、ホッキョクギツネ、シャチ、セイウチなど。ホッキョックギツネによる幼獣の捕食率は58%と言われています。


(3)成熟と繁殖

性成熟年齢はメスで4-6歳、オスで5-7歳。日本産の亜種は流氷上で出産します。繁殖は一夫一妻形式で純白の産毛に包まれた一子を産みます。
寿命は30年以上に達するものが記録されています。


(4)食べ物

端脚類やオキアミなどの大型動物や、プランクトンや小型魚類を捕食します。


(5)アザラシ猟

オホーツク海ではもっとも個体数の多いアザラシで20世紀のはじめの生息頭数は111万頭と推定されていました。しかし、旧ソ連が積極的に捕獲したため減少し、1980年代初頭のオホーツク海の推定数は54万頭でした。

 

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