真のイルカ; マイルカ

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マイルカ属(真海豚属)はマイルカ(真海豚)とハセイルカの2種で構成されてますが、ネッタイマイルカ(熱帯真海豚)を種とする分類もあります。

「真のイルカ」と言うことですが、多くの人はイルカというと、この「マイルカ」を思い浮かべるのではなくて、ハンドウイルカを思い浮かべることでしょう。テレビ映画の「わんぱくフリッパー」などテレビや映画に出てくるのが、ハンドウイルカのことが多いので、おなじみになっているからです。

 wiki_mairuka_Dolphins_300.jpg マイルカ

目/科 クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科
別名 マイルカとハセイルカの2種
体長 約2m(生息域によるサイズの差異が大きい)
体重 生息域による差異が大きい
寿命 20年~25年だが生息域により異なる
生息域 世界中の温帯から熱帯の海域
特徴
  • 分類学上は「真のイルカ」という代表的なイルカ
  • 生息域によるサイズ、体型、体色の差異が大きい
  • 10頭から50頭程度の群を成して行動することが多く非常に活動的
  • 身体は紡錘形で、吻が長く、背は黒か暗褐色、胸部体側は黄白色をし、腹は白いことが多い


こぼれ話

(1)からだの特徴

 マイルカ属に属するイルカは、生息域によりサイズ、体型、体色の差異が大きく、過去数十年の間に、20種以上も言われていましたが、1990年代半ばまでは、マイルカ属に属するのは通常はマイルカのみとされていました。

1960年代、カリフォルニア州の生物学者は、マイルカ属に属するのは2種で、口吻の短い種と口吻の長い種であると結論付けました。 1990年代になり、遺伝子解析により裏付けられ、現在ではマイルカ(口吻の短いマイルカの意)とハセイルカ(口吻の長いマイルカの意)との2種に分類されることが多いです。

身体は紡錘形で、吻が長く、背は黒か暗褐色、胸部体側は黄白色をし、腹は白いのが一般的です。

  

(2)生息域

マイルカ属のイルカは、世界中の温帯から熱帯の海域に住んでいます。緯度で表現すると北緯50度から南緯40度の海域に棲息します。

 生息域は世界中に散らばっていて、離れた生息域間での相互の関りは少ないと考えられています。 紅海や地中海のような比較的閉ざされた海を好み、 浅瀬よりも、深い遠洋や広くない大陸棚を好みます。 水温は10℃から28℃を好みます。

全生息数は知られていませんが、数十万頭だろうと考えられています。

  

(3)行動の特徴

  マイルカ属のイルカは、10頭から50頭程度の群を成して行動することが多いのですが、100頭から2000頭の群 (School) を成すこともしばしばあります。

 行動は非常に活動的で、群で浮上したり、ジャンプしたり、ジャンプして水をはねたり、といった行動を行います。ブリーチング(ジャンプしたあと、体の側面を水面にぶつけて水をはね飛ばす行動)、尾びれをばちゃばちゃしたり、下顎でばちゃばちゃしたり、水面をかすめるように跳んだりということも良く行います。きっと遊び上手なのでしょう。

東太平洋においては、他のクジラ目の動物と一緒に行動する様子も観察されていて、ゴンドウクジラの群と泳ぐことも知られています。

 いろいろなイルカが人間の船が作る船首波を跳ぶことは良く知られていますが、それは大型のクジラが泳ぐ時にできる波を跳ぶ、その行動の起源だという興味深い説もあります。

妊娠期間は11ヶ月で、出産の間隔は1年から3年です。 5年程度で性成熟し、寿命は20年から25年ですが、生息域による違いも大きいと言われています。

 

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