出口見えぬ保険金不払い 自浄努力、鈍い動き
保険金不払い問題が、底なしの様相を呈している。
生命保険主要12社が13日、金融庁に報告した保険金不払いの件数は合計22万件、265億円にのぼるが、これでも「中間報告」で、なお終息の兆しがみえない。
激化する販売競争の陰で、「適切な支払いあってこその保険契約」という保険業の原点が見失われ、業界全体に契約者軽視の風潮が蔓延(まんえん)していた。
生保・損保業界では実態解明に向けた自浄努力にも鈍さが目立つ。契約者の保険不信は深まるばかりだ。
保険金不払い問題がここまで拡大・長期化したのは、業界全体の横並び体質にある。平成17年に明治安田生命保険での保険金不払い問題発覚後も、業界他社の危機感は薄かった。契約者に顔を向けた経営でなく、横並びの甘い基準による自主調査に流されたことが、契約者保護政策を進める当局をあきれさせ、強制調査に踏み切らせた。
保険商品は複雑だ。今回の生保の調査では、保険会社がきちんと説明しなかったため、契約者が保険金を請求できなかった事例が目立つ。損保でも、自動車保険などの不払い調査を昨年9月に終えたが、支払いが複数社にまたがる「他社またぎ」が新たに判明し、調査は泥沼に陥った。
不払い問題の拡大には、成熟した国内市場で規制緩和が進み、競争激化で顧客獲得や収益拡大を優先する事情があったと指摘されている。
「過去のうみ」を出し切り、危機感をばねに信頼回復に努めなければ、保険業界は衰退の道をたどることになろう。
※gooニュースより引用
詳しくは下記gooニュースをご覧ください。
gooニュース2007年4月14日(土)02:44
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