正殿と中庭(せいでんとなかにわ)

 正殿は、中央に「松の間」、左に「竹の間」、右に「梅の間」と、一棟三室となっています。棟高は東庭より約20メートルあり、宮殿の中で最も高くなっています。

中庭より3.7メートルの高珠と傾斜する屋根の外観は気品があります。棟の飾りの瑞鳥は高さ2.3メートルで、人間国宝であった故佐々木象堂氏の作品です。

 広さ約4800平方メートル(1452坪)の中庭には和歌山県産の白那智石が敷き込まれており、西南隅の白梅、東北隅の紅梅が早春には美しい花をつけます。中央の松の間の左右の廊下に面して山口蓬春画伯の「楓(かえで)」と橋本明治画伯の「櫻(さくら)」の杉戸絵が、壁にはめ込まれています。

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