半蔵門(はんぞうもん)

mon030.JPG 皇居半蔵門

城の西端に位置し、甲州街道(現国道20号)への入り口に当たります。大手門とは正反対の位置にあります。

この門内は、江戸時代には吹上御庭と呼ばれ、隠居した先代将軍や、将軍継嗣などの住居とされてました。現在は吹上御苑と呼ばれ、御所、吹上大宮御所(かつての香淳皇后の住居)、宮中三殿、生物学御研究所、天皇が田植えをする水田などがあります。

天皇や各皇族の、皇居への日常の出入りには、主にこの門が用いられています。当然一般人の通行はできません。 桜田門から桜田濠つたいに来ると、半蔵門になります。

mon028.JPG 皇居桜田濠     mon029.JPG 皇居半蔵門

半蔵門の名前の由来は、警備を担当した徳川家の家来・服部正成・正就父子の通称「半蔵」に由来します。伊賀忍者服部半蔵は、皆さんに親しまれていて有名ですね。

昔、徳川将軍に外国から贈られた像を入れようとしたら、半分までしか入らなかったので、「半ゾウ門」と言う説はウソですね。

立地条件や服部家の部下(伊賀同心)が門外に屋敷を与えられたことから、将軍が非常時に甲州街道から甲府へと脱出する緊急事態用の門だったともいわれています。

 

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