天皇陛下が皇居のタヌキを論文に

天皇陛下は生物学者としても国内外に広く知れ渡っており、とくにハゼに関しては多数の論文を出されています。しかし、動物のタヌキの生態についての論文は初めてですが、きっと皇居に住むタヌキの家族に心が引かれたことなのでしょう。

 

2008.7.3 23:35産経ニュース)

 天皇陛下が皇居に生息するタヌキについて執筆された論文が、今月発表されることが3日、わかった。ご専門の魚類以外の生物に関する論文が発表されるのは初めて。

 論文は日本語で、専門誌に掲載される予定。皇居内に生息するタヌキの生態などを紹介。豊かな自然が残る皇居にはタヌキが多数生息し、利用者が夜道にすれ違うことも珍しくないが、天皇陛下はここ数年、関係者と協力しながら研究を進められていたという。

 天皇陛下は魚類学上のご功績が評価され、昭和55年、常時50人に限られるロンドン・リンネ協会の外国会員となられた。

 宮内庁によると、昭和38年以降、天皇陛下が和文、英文で執筆された論文は計30編が発表されているが、すべてがご専門のハゼ類に関するものだった。

 天皇、皇后両陛下は6月12日、開園50周年を迎えた多摩動物公園(東京都日野市)を視察されているが、天皇陛下が皇后さまに動物について説明されるお姿も見られた。

 タヌキに関する論文を書かれたことについて、宮内庁関係者は「(魚類だけでなく)もともと自然全体に興味をお持ちだった」と話している。

 

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