衆院解散は天皇の国事行為のひとつ

今、永田町では衆院解散の時期をめぐって浮足立っている感があります。

衆院解散は、憲法で規定されている天皇の国事行為で、内閣の助言などに基づき天皇が行いますが、7月3日から17日まで、カナダとハワイを公式訪問する予定になっていて、天皇・皇后両陛下は日本にいらっしゃいません。


現行の憲法が施行された1947(昭和22)年5月3日以降、これまで20回、衆院が解散されましたが、いずれも天皇が外国訪問中でない時期に実施され、天皇がご不在の内に解散をした例は今までにはありませんでした。

2000年6月2日の森内閣の解散のとき、外国訪問と解散時期の関係に注目が集まりましたが、天皇陛下の訪欧期間中(同年5月20日~6月1日)を避けたとされています。

法律的には、天皇の外国訪問中は、事前に臨時代行の委任を受けた皇族が国事行為を代行できます。今回は、臨時代行を務める皇太子さまが衆院を解散することも法律上は可能ですが、ただ、その場合、陛下不在中の強引な解散と国民から批判を受けかねないといわれています。

 

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