皇室を守る皇宮警察本部の2014年の年頭視閲式
1月24日、皇室を守る皇宮警察本部の年頭視閲式が皇居・東御苑で行われました。きらびやな馬具をつけた護衛馬に乗った護衛官や、盾を持ったいかめしい装備の特別警備隊、車道上での護衛を担当するサイドカーなど11部隊、約280人が参加しました。先頭のオープンカーには、久我英一本部長らが乗り込み、各部隊を巡閲しました。
皇宮警察の護衛官は、人事院の皇宮護衛官採用試験を経て採用される国家公務員です。視閲式からも、警視庁や道府県警とは違う独特な使命を持っていることがわかります。
さまざまな伝統行事にお出ましになる天皇、皇后両陛下や皇族方をお守りする皇宮警察の護衛官たちです。
皇宮警察の特別警備隊は、華やかな儀礼服をまとった一団と、盾にヘルメットを装着した一団からなります。
儀礼服を着た護衛官は、皇居正門や、厳粛な皇室行事での警備に当たり、盾を持ったいかめしい部隊は、緊急事態に備えたものです。
皇宮警察の側衛車両部隊は、天皇陛下や国賓らが乗った車列を護衛するサイドカーが注目を集めました。この部隊には白バイもありますが、交通違反を取り締まることはありません。任務はあくまで、両陛下や皇太子ご夫妻の地方行幸啓の際などに、一行の車列を守ることなのです。
皇宮警察の警備車両部隊は、木造の建物が多い皇室関連施設の初期消火も担当しており、これは「警防車」と呼ばれる消防車の一種で、消防のポンプ車のような車もありました。
皇室を守る皇宮警察本部の年頭視閲式は、直立した護衛官が居並ぶ前を進むオープンカーや消防ポンプ車、そしてきらびやな馬具をつけた護衛馬に乗った護衛官が、まさに「威風堂々」といった光景でした。
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