WBC 1R 中国戦
WBC 2009 日本×中国 インタビュー+ハイライト
WBCの初戦は1次ラウンドA組 2009年3月5日 中国と行われた。
中国相手に6投手による完封リレー。二塁すら踏ませぬ完ぺきな継投に山田投手コーチは「最初の試合でプレッシャーがかかる中で、みんな持ち味を出してくれた」と称賛を惜しまなかった。【WBC 日本4―0中国】
勢いづけたのは“第2先発”涌井だ。3―0で迎えた5回から登板。4番・馮飛にいきなりシュートを中前に運ばれたものの、5番・王超を同じシュートでバットをへし折り、二ゴロ併殺打。3人で片づけると、6回も3者凡退。100キロ前後のカーブで緩急を使った投球がさえわたった。
「ダルがいいリズムで投げていたのでそれに乗っかって打たせて取れた。すぐゲッツーが取れたし自分らしさを出せて良かった」。日本代表では“サムライ”らしいドレスコードが徹底され、茶色に染めていた長髪ともオサラバ。「黒髪は2年ぶりくらい」と初々しい姿で本番に臨んだ。中国戦は昨年の北京五輪で先発し、7回を2安打無失点と好投した。その実績が買われての2番手登板で2回1安打無失点。同じ22歳の親友ダルビッシュから渡されたバトンをしっかり引き継いだ。
今後の戦いを想定した継投策もみせた。7回、3番手左腕の山口が二ゴロ併殺打で2死無走者。右のレイ・チャンを迎えると、ここで原監督は田中を送り込んだ。中前打を許したが、4番・馮飛を宝刀スライダーで遊ゴロ。直球はチーム最速の150キロをマークしてチームを勢いづけた。
第2戦は順当なら韓国と対戦。過去の戦いが物語るように1点を巡る攻防が予想される。先発の松坂に70球の球数制限がある以上、中継ぎ陣にかかる比重は高い。初陣で見せた完封リレーの再現。宿敵相手にも投手王国の実力を見せつける。
(2009年3月6日(金)06:00 スポーツニッポンより)