松坂、日米通算135勝“怪物記録”江川氏とタイに!

平成の怪物・松坂大輔投手は12勝目を挙げ日米通算135勝になり、昭和の怪物・江川卓とならんだ。松坂投手にとっては本の通過点に過ぎず、今後150勝、200勝進んでいくと思う。

鬼門の8月を勝ち星スタートで行きましたので、今後の活躍が期待されます!!

( 2008年8月4日(月)17:13夕刊フジ)

平成の怪物が昭和の怪物に並んだ。レッドソックスの松坂大輔投手は3日のアスレチックス戦に先発。6回を4安打8奪三振、2ランによる2失点だけに抑えて12勝目(2敗)を挙げ、日米通算135勝とし、江川卓(巨人)の勝利数に並んだ。岡島秀樹投手は2番手で登板し、1回を無失点。チームは5-2で勝ち、アスレチックスを3タテした。

 最速96マイル(154キロ)の直球以上に、スライダーがいつも以上に曲がり、抜群の切れ味を発揮した。

 1-0で迎えた2回、先頭打者に中越えの三塁打を打たれ、まだ序盤のため内野は通常の守備隊形。内野ゴロなら同点も構わないという場面だったが、スライダーで連続三振。さらに中飛で点を与えなかった。

 4回は3、4番をスライダー、5番をチェンジアップで3者連続三振とクリーンアップ相手に圧巻の投球をみせた。5回に1死から四球で走者を出し、8番のバートンに初球のカットボールを右翼席に運ばれたものの、ラミレスの抜けた新打線の援護にも助けられ、危ない場面はほとんどなかった。

 松坂は「直球もスライダーもよかったので、楽に投げられた。(2回は)1点は仕方ないと思って投げただけです。もともとスライダーは自分の中でも使える球ですけど、今日ぐらい使うことができれば、投球は楽になると思います」と淡々と振り返った。

 6回裏途中で雷雨のため37分中断し、球数も105球に達していたため、7回から岡島と交代した。

 「7回はできることなら、そのままいきたかったが、雨も降りましたし。もし続投でも、雨で交代だったでしょうから。また次の登板で長いイニングを投げられるようにしたいと思います」(松坂)と4投手のリレーで、そのまま逃げ切った。チームは貯金16のうち、10を松坂が稼ぎ出している。

 前回登板のエンゼルス戦(28日)は6回に突然の大乱調。2本塁打を浴びて5点を奪われ、2敗目を喫した。「前回メリハリをつけなければいけないという話をしましたけど、できたと思います。でも、もう少し簡単に攻めることができたと思うし、もっと球数を少なくしていけたと思うので。次回はそうしたい」と同じ失敗を繰り返さず修正はできたが、課題も残ってしまった。

 甲子園で優勝投手になった松坂は、江川の異名だった怪物を継承。平成の怪物と呼ばれたが、これで元祖に勝ち星で並んだ。

 松坂は10年目で135勝74敗2セーブ。江川は9年で135勝72敗3セーブ。しかし松坂は255試合目で、江川は266試合目。試合数では松坂の方が速かった。もっとも松坂はこれから150勝、200勝、さらにその上と、勝ち星を積み重ねていかなければいけない。

 昨年は8、9月に3勝4敗と失速。特に8月は1勝3敗に終わっている。

 「昨年は1年を通して、ペースを最後までうまく取ることができなかったので。今年は疲れの取り方も変えたりして。なるべく次の登板に疲れを残さないように。昨年よりも積極的に休もうとはしてますね。前半(右肩を)ケガしたこともあるし、体調には気をつけてやりたい」と昨年の反省を生かして、体調を整えている。

 チームは2位で、首位のレイズに3ゲーム差は変わらず。終盤追撃するためにも、今後は負けられない試合が続いてくる。鬼門だった8月の初戦で幸先のいいスタートを切った。

 

がんばれ松坂!!

 

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