松坂 好調の秘けつは体調管理にあった

昨年は8月に入り疲れのせいか3勝4敗とペースダウンしたが、今年は体調管理もうまくできて、十分休めているようだ。昨年は初めてのメジャーリーグで環境にも慣れていなかったのでしょうが、今年は自分のペースを勝ち進んでいき、タイトル獲得も現実のものになってきていると思う。

( 2008年8月5日(火)06:02スポーツニッポン)

レッドソックスの松坂大輔投手(27)が3日(日本時間4日)のアスレチックス戦で6回4安打2失点。宝刀スライダーを約50%配し、8三振を奪って12勝目(2敗)を飾った。昨年は8月以降に疲労から失速したが、今季は体調管理でもオンとオフの切り替えを行い、本人も体調面に手応えを得ている。優勝争い、そしてタイトル争いを勝ち抜く土台は出来上がっている。

 敵将の言葉が松坂の投球を物語る。アスレチックスのゲレン監督は「あのスライダーはタフ(厳しい)」と言った。実に全105球中、カットボール含むスライダー系が52球。松坂は「もともとスライダーは自分の中で使えるボールですし、きょうぐらい使うことができればピッチングも楽になる」と語った。

 2回無死三塁のピンチを連続三振、中飛で切り抜けたが、いずれも決め球はスライダーだった。松坂は5回にバートンにカットボールを2ランされただけで、6回を投げきった。他の変化球は必要なかった。

 前回7月28日の登板は、待球作戦から一転、積極的に打って出たエンゼルス打線の意図を感じ取れずにKOされたが、この日は打者との間合いもしっかりと計った。4番トーマスには3打席の計10球中8球が直球。腕の長い打者に内角に直球を集めた。「前回メリハリつけないといけないと言いましたが、それができた」と胸を張った。

 昨季は7月24日に12勝目を挙げたが、8月以降は3勝4敗と失速。「昨年はペースがつかめずに疲労が取れなかったけど、今年は積極的に休めている」。オンとオフの切り替えが夏場を迎えてもフレッシュな肉体を維持する。「8月以降は1試合の重みが違う」と優勝争いへ気持ちも向いている。最多勝争いはトップに2勝差、防御率3・04は規定投球回未到達ながら“隠れ4位”。勝利に直結する投球をすれば、タイトルも視界に入る。

 

 

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