松坂が16勝!野茂に並んで日本人最多
松坂大輔はやっぱり凄い!
野茂投手に並んで16勝目を挙げたが、「同じ数字は大きな意味を持たない」とキッパリ言い切り、アジア人初の20勝を目指している。
2008年8月31日(日)06:02スポーツニッポン)
【レッドソックス8―0ホワイトソックス】レッドソックスの松坂大輔投手(27)が29日(日本時間30日)のホワイトソックス戦で8回2安打無失点。野茂英雄に並ぶ日本人投手シーズン最多となる16勝目を挙げた。
現在中地区首位チーム相手にプレーオフでの対戦を想定し、力で圧倒。右ひじ痛を訴えているエースのベケットがこの日故障者リスト(DL)入りする中、アジア人初の20勝、そして2年連続世界一へと突き進む。
決意を込めた104球だった。アイシングをしながら会見に臨んだ松坂はキッパリと言った。
「今後対戦する時を思うと、きょうみたいな投球が必要。力で抑えたかったし、相手に“何とかなる”というのを思わせたくなかった」
中地区首位を走るホ軍とは、プレーオフで対戦する可能性がある。相手の戦意を喪失させるため、松坂は直球主体に攻め抜いた。打者27人のうち19人の決め球が直球で、最速は95マイル(約153キロ)を記録した。
変化球はスライダー、カットボール以外にチェンジアップは1球だけ。今季リーグ最多の198本塁打を誇る“最強打線”に三塁も踏ませず8回を2安打無失点。今季ホ軍戦は計16回を投げて1失点で、敵将ギーエン監督は「松坂に自信をつけさせてしまった」と肩を落とした。
メジャー初完封の可能性もあったが、フランコナ監督の交代の握手に一瞬戸惑いながらもすぐに応じた。「当然次(9回)も行くつもりだったけど、中4日で、点差もありますし。最近は(交代に)ダダをこねることはないです」。
本来なら移動日を挟むために今回は中5日の予定だったが、ベケットの離脱により1日繰り上がり。そんな影響をみじんも感じさせない快投で、これで今季中4日は8勝0敗とタフネスぶりも見せつけた。
野茂に並ぶ日本人シーズン最多の16勝。それでも「同じ数字は大きな意味を持たない」と言い切る。目指すはアジア人初の20勝。「僕はまだ20勝したことがない。ヤンキースの王建民(ワン・チェンミン)の19勝は頭にあります」と自身初の大台を視界に入れる。
もちろん、その先にあるのは2年連続の世界一。ベケットが本調子でない状況下では松坂には勝負の9月、そしてプレーオフでも大黒柱としての活躍が期待される。「自分が投げる試合は全部勝つつもり」。チームの貯金22のうち、1人で14を稼いでいる背番号18にその資格はある。
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