松坂臨時コーチ“ベケット握り”まで伝授

20090208seibu_gasshuku.jpg 松坂大輔 西部合宿合流松坂大輔が古巣の西武球団の合宿に合流した。日本一に輝いた西武球団も、平成の怪物・松坂投手の合流で選手たちの目の色が変わった!

(2009年2月7日(土)06:03 スポニチより)

レッドソックスの松坂大輔投手(28)が6日、古巣・西武の南郷キャンプに合流した。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表候補の岸孝之投手(24)のブルペン投球をチェックすれば、帆足和幸投手(29)にはチェンジアップの握りを伝授。初日から“臨時コーチ”となって精力的に動いた。自らの調整も順調で、7日にブルペン入りして13日の紅白戦登板に備える。


 

 慣れ親しんだ古巣のキャンプ。松坂の赤いユニホームが存在感を示していた。置かれた立場は西武時代の3年前までとは違う。全体練習前の円陣で「ボストンから来た松坂大輔です。短い間ですがよろしくお願いします。僕で良かったら何でも聞いてください」と宣言した。

 自らの調整だけではない。ナインに伝えたいことがあった。投内連係では帆足にチェンジアップの握りを、自らだけでなく同僚ベケットの握りまで伝授した。ブルペンでは岸に熱視線。「ひじの使い方と下半身の使い方がうまい。打者がイメージするよりも、ボールに勢いがある感じ。いいボールを投げるには理由がある」とした上で「真後ろから見てみたい」と語った。ウエートルームでは片岡に「ヤス、頑張れよ」とハッパをかけた。まさにコーチとしての動きそのものだった。

 「大輔はアメリカでの経験がある。できるものはどんどん吸収してほしい」と渡辺監督が期待する“松坂効果”は絶大だった。岸は「視線は感じました」と今キャンプ最多の124球を投じた。帆足は「僕はすぐやらないと忘れちゃうタイプなんで」とマウンドの傾斜を利用したキャッチボールでチェンジアップの握りを交えながら投げた。昨季の日本一軍団が、大リーガーの一言で目の色を変えた。

 5日にはイチロー(マリナーズ)とフリー打撃で対戦するなど、松坂自身の体はほぼ仕上がっている。この日は投球はせず、投内連係など軽めの調整に終始した。7日にブルペン入りし、第2クール中にはフリー打撃に登板するなど「できるだけバッターに投げる練習には参加していきたい」と青写真はできている。その上で「13日の紅白戦に投げられるように調整していきたい」として、初実戦となる13日に涌井、岸と競演することも正式に決まった。

 連覇に向けて慣れ親しんだ場所で調整する9日間。かつての仲間たちに違和感なく溶け込んだ。「これからも僕の方から声をかけたいし、有効に時間を使っていろいろ話ができれば。食事を食べている間にも話をしたい」と松坂。それが古巣への恩返しにもなると考えている。

 

トラックバック

トラックバックURL:
http://www.hls-j2006.com/mt/mt-tb.cgi/814