イチローVs松坂 フリー打撃でガチ対決!
天才・イチローと怪物・松坂がガチンコでぶつかった!
合宿前の二人は、神戸で二人だけの自主トレを行った。お互い力を抜くことなく、力と力の勝負だった。
イチローの打撃が松坂の顔面すれすれを通り抜ければ、負けじと松坂がストレートでイチローのバットをへし折った!
(2009年2月6日(金)08:00 サンケイスポーツより)
テンション、ガチ上がり!! 米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(35)が5日、神戸市のスカイマークスタジアムでレッドソックスの松坂大輔投手(28)と初の合同自主トレを行った。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表候補合宿(16日~宮崎市)を前に、フリー打撃で対決。あわや松坂の顔面直撃という強いライナーを放つなど、サムライジャパンの投打の軸が真剣モードで熱く火花を散らした。
垂直に立てた漆黒のバットを、スッとマウンド方向へ突き出す。イチローの鋭い視線の先には、松坂がいる。
「ぜいたくですよね。僕は宮崎合宿まで実戦練習ができない。生きた球を見られた。テンションはガチ上がりしました。ガチガチでした」
最高のライバルと認め合う同士。1月に都内で一緒に食事した際、松坂が西武の宮崎・南郷キャンプに合流すると聞き、イチローから「神戸に寄ってから行けば。来るのならどうぞ」と声をかけたことで夢のコラボが実現した。先月29、30日には同じ日本代表候補の小松(オリックス)と対戦したが、この日の相手はレベルが違った。
序盤は速い球に目を慣らしたが、周囲をヒヤッとさせたのは14球目だった。強烈なライナーが、松坂の顔のすぐ横をかすめた。クールな男も「こんなところでけがをしたらシャレにならない」と思わず苦笑いでしゃがみ込んだ。それでも「力のある球がくるから、いいポイントで捕らえれば力のある打球がいくわけだから」。全力で投げた怪物へ、天才からの敬意を込めた打球でもあった。
全43球。31スイングで安打性の当たりは9本。21球目にはバットをへし折られ、空振りや見逃しには「ナイスボール」と声をかける。松坂の能力の高さを改めて感じた。
前夜(4日)にも神戸市内で夕食をともにしたが、話題はもちろんWBC。「チームメートとして、まったく同じ方向に向かっている」と連覇への思いを再確認した。一方の松坂も「WBCが近づいているのを実感させられました」と、イチローの熱い思いに触れ表情を引き締めた。
「まだ松坂選手のテンションに追いつけていないので、宮崎に入るときにはジャパンのユニホームを着て乗り込める状態で臨みたい」
練習前の待ち合わせ場所のホテルのロビーに、レッドソックスのユニホーム姿で現れた松坂を引き合いに、15日集合の宮崎合宿への思いを表現したイチロー。松坂とのコラボは、間違いなく天才の魂に火をつけた。
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