WBC球数制限に続き…松坂にRソックスも「待った」
WBC日本代表の松坂大輔投手は投球数の制限から、中7日で実戦マウンド無しに、ぶっつけ本番の登板になりそうです。15日は強豪キューバとの対戦に先発することになっているからです。
いずれにしても原監督の計算ミスで、WBCもレッドソックス側もルール通りの対応で文句は言えないのです。
でも、我ら平成の怪物・松坂投手は問題なくやってくれること思いますので、しっかり応援しましょう!
(2009年3月13日(金)09:58 日刊スポーツ)
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の第2ラウンド初戦15日(同16日)に先発する松坂大輔投手(28)の「実戦仕上げ」が消滅した。12日(同13日)のカブス戦で1イニングの調整登板を終え、中2日で初戦の臨むはずだったが、所属のレッドソックスが「中2日登板」を許さずカブス戦の登板がなくなった。時差の計算違いから11日(同12日)のジャイアンツ戦登板もできず、結局練習試合での登板はなし。中7日での「ぶっつけ本番」となってしまった。
松坂が第2ラウンド開幕までの実戦マウンドの場を失った。11日のジャイアンツ戦に続き、12日のカブス戦の登板機会も奪われた。最良のコンディションをつくるためには、綿密な計画に基づく調整が必要だ。決戦を制すには、反省と収穫をつかむ過程は欠かせない。エースが描いていた本番までの青写真は所属するレッドソックスの判断で覆された。
この日のジャイアンツ戦の開始前、松坂は苦笑いを浮かべてため息をついた。「いろいろありますから」。午前7時、宿舎で山田投手コーチから松坂本人に、12日のカブス戦に登板できない事情が伝えられた。
11日のジャイアンツ戦登板回避は、日本側の時差に対する考え方が大会運営側に認められなかったが、12日のカブス戦については、たとえ登板が1イニングに終わっても、15日の第2ラウンド初戦まで中2日の間隔となることにレッドソックスが「NO」をつきつけた。レッドソックス側は「先発投手としては常識を逸脱した登板ペース」との見解を示し、かたくなに認めなかった。メジャーリーガーのWBC参加では、所属球団の意向は強く反映される。日本側も折れるしかなかった。
山田投手コーチ (11日ジャイアンツ戦は)中4日のルールによりWBC(運営側)が聞いてくれなかった。本人は投げたい意識が強かったと思うが、中2日だと(今度は)ボストンが「やめてほしい」と。
東京での第1ラウンド終了から、第2ラウンド初戦まで7日の間隔が空く。日本側にしてみれば、何のためにアリゾナで大リーグと2つの練習試合を組んだのかを問いたくなる事態だが、もとは日本側の計算違いに端を発した調整変更の末の実戦登板消滅。松坂は7日の韓国戦から中7日のぶっつけで第2ラウンド初戦に投げることになる。
松坂 もう気にしていません。(今後は)ゲームのための調整をしていくだけです。気持ちの整理? そうですね。いろいろありますけど、大丈夫です。
乾燥した環境への適応、時差対策。これらは松坂が初めて直面する問題ではない。しかし、中7日の間に1度も投げないよりは、投げたほうがベターであることは間違いない。
原監督は「待ったなしの状態ですから」と、縛られた環境下で松坂を決戦に投入する苦渋の心情を語った。
ジャイアンツ戦終了後、球場を後にする松坂は気丈に振る舞った。ブルペンで淡々と50球を投げ込み、笑顔で「できることをやるだけです」。勝ちたい思いは松坂も同じだ。この状況下を「ピンチ」と表現したくない。なくなったものにすがらず、前を向く姿勢を崩さなかった。
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