150キロ出た!松坂3週間ぶり実戦で復活

20090507復活実践.jpg 松坂大輔投手 実戦投球で150キロ3Aポータケットで先発で投げて順調な回復ぶりを見せてくれました。3回には150キロも出し、松坂投手もいつでもメジャーで投げられる感触を持っているようです。

(2009年5月7日(木)06:00スポーツニッポン)

【ポータケット4-0トレド】右肩の疲労で故障者リスト(DL)入りしているレッドソックス松坂大輔投手(28)が5日(日本時間6日)、傘下3Aポータケットでトレド戦に先発。4月14日以来の実戦で2回2/3を2安打無失点に抑え、5三振を奪った。3月22日のWBC米国戦以来となる最速150キロも計測。復活を印象づけた松坂は10日のマイナー登板を経て、早ければ15日からのマリナーズ3連戦で戦列に復帰する。

 

 

 3回、ラミレスへの初球だった。スピードガンが「93マイル(約150キロ)」を計時。結果は遊撃内野安打となったが、WBC後、オープン戦、そして公式戦で出なかった150キロがついに出た。気温10度、小雨が降り、冷たい風が吹きつける悪条件。21日ぶりの実戦で出した球速に価値がある。

 「とりあえずゲームに投げられて良かった。全力で投げられる状態にある中で、少し抑え気味に投げました。それは“いつもの状態”に戻ったと僕は思ってます。球威、切れも良かった」

 47球。力で押すスタイルが戻った。格下相手とはいえ5三振のうち直球での空振り三振は4個。空振りも12回中8回が直球だった。球速だけでない球威を示した。

 2年連続のDL入り。首脳陣はWBCの影響を指摘する一方で、松坂は「今思えば、何年間も投げてきた疲労が蓄積していたのかも。痛みはないけど、ところどころに張りがとれない状況がしばらく続いた」と打ち明けた。

07年はワールドシリーズ制覇、昨季も10月下旬までプレーした。WBCもあった。メジャー移籍後2年間、フル回転してきた勤続疲労だった。今回は肩だけでなく体全体をリフレッシュ。負担のかかるウエートトレーニングの量を減らし、走る量だけ増やした。おかげで4月29日の投球練習後には「いつ以来というぐらい強く腕が振れた」と言った。忘れかけていた感覚も取り戻せた。

 「まだマイナーで投げる機会があるし、徐々に良くなればいい」。次回は10日のコロンバス戦で4回をめどに先発。順調ならイチローの在籍するマリナーズ戦で復帰する。「(メジャーの)試合で投げられる状態だと思う」と松坂。よみがえった剛球が何よりの収穫だった。

 

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